化成処理について

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先ずは化成処理について簡単に御説明致します。

化成処理とは主に金属素材をある種の溶液中に浸漬又はスプレーし、表面に処理剤を作用させて化学反応を起こさせることで金属塩皮膜を生成し、耐食性や防錆効果、塗装下地として塗膜密着性を高める表面処理方法です。

その手法や薬品名等を用いてクロメート・アロジン・アルサーフ・イリダイト・パーカー・・・等々、様々な呼び名がありますがそれらをまとめて化成処理と考えていただければ結構です。

世には金属素材の種類やその目的に合わせて多種の処理がございますが、その中で弊社で行っているアルミ材・亜鉛材を対象とした化成処理について以下に御説明致します。

(1)六価クロム処理

弊社の処理の中で最も効果のある化成処理です。

素材金属を六価クロムを含む溶液に浸漬し不動態化させることで、自己修復性の皮膜を得ることが出来ます。

その処理効果の高さから従来より最も多く使用されて参りました。

近年はRoHS指令等の環境関連の規制の動きからニーズは減少傾向にありますが、国内で使用される建築関連部品等の耐久性を求められる分野にて現在も多く使用されております。

処理製品は黄色がかった仕上がりとなります。

アルミ材用・亜鉛材用それぞれの薬液を取りそろえております。

(2)三価クロム処理(RoHS対応)

前述の環境関連の規制の動きから六価クロム処理の代替処理として急速に普及してきている化成処理です。

処理原理は概ね六価クロム処理と同様ですが、処理効果は幾分か落ちます。

主に自動車部品や電機・電子部品に多く使用されております。

処理製品は薄く灰色がかった仕上がりとなります。

処理薬液やその管理にコストがかかるため、コストは高くなります。

アルミ材用・亜鉛材用それぞれの薬液を取りそろえております。

(3)ノンクロム処理(RoHS対応)

同じく環境関連の規制の動きから普及が広がっているクロム・フリーの化成処理です。

クロム酸を全く含まないため、処理効果は落ちます。

内部部品等のあまり耐久性を求められないものに多く使用されております。

皮膜が無色透明のため、素材そのものの色で使用したい、薄い塗装色の下地に使用したい、等のニーズにお応え出来ます。

アルミ・亜鉛共通に使用できる薬液を使用しております。

(4)処理工程

(1)(2)(3)共に概略処理工程は次の通りです。

 脱脂 → 水洗 → 酸洗 → 水洗 → 化成処理 → 水洗 → 乾燥

(5)処理可能寸法

弊社では製品をバスケットに入れ、工程順に浴槽に浸漬する方法にて処理を行っております。

よって原則的にバスケットに入り、薬液(液面600mm)に浸漬できる大きさの製品であれば処理が可能です。

バスケット寸法は次の通りです。(単位:mm)

 (1)六価クロム  : 2600×600×600

 (2)三価クロム  :  800×600×600

 (3)ノンクロム  :  800×600×600

規格外の製品にも極力対応致します。お気軽にご相談ください。

 

 

 

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